大阪の電器街・日本橋大阪市浪速区)で、中学3年生を含む中高生グループが、路上で違法DVDを販売しているとして21日午後、大阪府警が摘発に乗り出した。少年らは販売を終えるとタクシーで移動し、売上金などを暴力団風の男に手渡していたことも判明。府警によると、中学生による違法DVD販売は、これまでに摘発例がないという。府警は中高生グループのうち数人を著作権法違反容疑で逮捕、組織の実態を解明する。

 調べでは、少年らはいずれも大阪市内に住む14〜15歳の中高生6人。今年初めから週末を中心に日本橋の路上に露店を開き、上映中の作品や日本未公開の作品を複製した違法DVDを1枚1000円で販売している。

 少年らのうち3人は3月中旬の日曜日、路上で違法DVDを販売したあと、同じタクシーに相次いで乗り、中央区内のコンビニエンスストア前へ直行。中年の暴力団風の男2人が、少年らをタクシーまで出迎えると、売れ残ったDVDの入った袋と売上金の入った封筒を受け取り、5人とも歩いて姿を消したという。 また、3人組の一人はタクシーのなかで、携帯電話で暴力団風の男とみられる人物に連絡し、府警の捜査車両による追跡を確認するため、後方を走る乗用車のナンバーを報告するなどしていたらしい。

 日本橋では約3年前から露店で違法DVDの販売が横行。府警生安特捜隊などは昨年9月、捜査員126人を投入して露店16店を一斉摘発、著作権法違反容疑で20人を逮捕した。一斉摘発以降、数店が露店を開く程度で沈静化していたが、最近は再び増加している。

 府警幹部は「売り子らの背後に暴力団がいるのは確実。一斉摘発で売り子が多く逮捕されたため、逮捕される可能性の低い中学生を売り子として使い始めたのではないか」と指摘している。

この光景を50センチ前で目撃していたボク。怖い怖い!