エセ日本人の味方

最初の目的地はアンネの家。普通の住宅地に挟まれて存在していたので一回素通りしてしまうミス。中に入るとそれなりの資料館って感じ。しかし、ある程度奥に進むと今度は逆に普通の家に早変わり。ここから重苦しい雰囲気が漂う。本当に空気が重いんですよ。重力異常が起きてるイメージで、逆に身体が軽く思えてきてグラングランしてる感じ。もう、説明できない。とにかく違和感が支配してるの。噂の隠し扉は本棚をぐわぁーんってやるとオープンする仕組み。本当にこんな隠し扉が存在するのか!とビックリした。
違和感そのままにアンネの家を飛び出す。正直、ここ以外に行くところを決めていなかったのでダム広場にとりあえず戻ってみる。デパートに入店してみる。あちらのデパートは完璧なる高級テイストを売り出しており、ボクらジャポネーゼのオコチャマが入るようなところではないという事実に気づく。速攻で脱出。アムステルダムの脅威に負けそうだったので、ここでアムスに勝つための最終兵器を投入することに!そう、大学生の強い味方であるマクドナルド!
日本と同じような店内に親しみを覚える我らがマクドナルド。懐かしいカウンターとお馴染みのメニュー。うぉー!とある種の歓迎を受けているように思っていると驚愕の事実が発覚!ここ、日本語通じねぇんだ!心構えゼロでカウンターに立ち向かってしまったボク。とりあえず、日本と同じようにメニューを指差しながら「ビックマック、ワン!」と言う。すると「ミール?」みたいに言われる。しかし、この言葉には聴き覚えがあるのです。出国前の英語の授業で海外留学のある先生が豆知識として「日本のセットは、あっちではミールと言います」と言っていたのです!「イエス、イエス」と言い安心していると次なる質問。「マヨネーズ?」えっ?マヨネーズ?と。日本ではありえない度100%の質問。いったいどこにマヨネーズ要素があるのか?ボクは予想します。これは、バーガーにマヨネーズを入れますか?であると。というわけで「イエス、イエス」。飲み物は唯一読めたコーラを注文。
出てきたビックマックにビックリ。でけぇ!まず飲み物。日本のセットはMサイズが普通ですよね。しかし、ここのはどう見てもLサイズ!なのにMって書いてる異文化交流。ビックマックは予想に反して普通。唯一違うのはレタスが千切りなところ。もうね、ビックマック食うじゃん。千切り落ちるじゃん。食いにくいこと山の如し!みんなの想像してる千切りって、トンカツについてくるキャベツでしょ?あれをさらに刻んだ感じ。お前ら量を見るに大胆な割りに、ここだけ繊細かよ!と。んで、ラストはポテト。ここでマヨネーズの謎が解けました。ポテトをマヨネーズにつけて食べろと。はい、つけて食べました。油on油!濃いよ、濃いよ。がんばって完食。ここまでお腹一杯になるマックは初めてでした。
ここで、日本人いじめの高いイスにおさらばしてトイレに行くことに。なんと、ここでも外国らしさをいやらしく見せ付けてくるんですよ。有料制トイレですよ。トイレの入り口にクロスワードしてるおばちゃんがいてね、手を差し伸べてくるわけ。「そこの答えは三半規管だよ」って教えてあげようとしたら「チップ!」と。そのおばちゃんの机には「30セント」の文字と受け皿。そこに30セントをおけというわけ。はい置く……用を足して終了。今思ったんだけど、20ユーロくらいだしたら、あのおばちゃんがボクの変わりにズボン下ろすところからやってくれるんじゃないかと思うんだよね。これ見てる人で海外行く人は是非ともやってください。
マックでみんなで今後の予定やらを話していたら2時になっていたのでホテルに戻ることに。って、門限は4時なんですけどね。もう見るところないし。トラムに再び乗ってホテルに戻る。他のグループもいる。正直、アムスにみんな圧倒された模様。いいですか、圧倒されたから早く帰ってきたんですよ!決して見るところがなかったから帰ってきたわけじゃないですよ!これはアムス市民の人に誤解を与えないために言っておきますよ。あれだね、観光名所を厳選して残したんだろうね、アムス市が。
というわけで、トラムを降りてからホテルまで歩く。その道中で黒人さんに「コンニチワ!コカイン、エクスタシー!」と道をさえぎられるような形で言われる。めっちゃ怖かったぁ。黒人さんに麻薬からんだバージョンだものぉ。なにされるかわかんないじゃん。その雰囲気が明らかにイッチャッテル感じだったし。でも、こちらは12人くらいいますから。そこんとこは安心だったし事実安全だった。結論としては、日本人のノリが悪かった疑惑。
死ぬ思いでホテルに到着。オランダって治外法権ないよね?なら言うけど、お酒をね、お酒を。飲んだり飲まなかったりですよ。ちなみにあっちは18歳から飲酒OKね。でも、ボクはお酒を飲まなかったり飲んだりです。
そういえば、セグウェイに乗ってる人見ましたよ。普通にセグウェイ乗ってた。