日記

釣りに行ってきた。しかし、その旅は過酷だった。過酷といえば、無駄に泥の中を走ったりする鉄人レースにちょっとあこがれる。ボウフラが浮いてそうな泥水に飛び込んで、走って走って、飛び込んでみたいな。NHKでたまに特集みたいなことされてるけど、このレースで完走できたら人生が3倍くらい楽しく生きれると思う。今の人生の楽しみ方の限界のリミッターを軽く突破して、第二形態に簡単になれそうなきがする。まさに、そんなレースにも引けをとらない今日のつりだった。
まずは車で渓流のポイントに行こう!ということになったのだが、ボクは初心者ドライバー。渓流ポイントの近くにある、申し訳程度の空き地を駐車場代わりに利用するなんて不可能なこと。さらに、車だと細かなポイントの移動ができない。そこで考えた結果が、自転車を車に乗せて母に送ってもらうという案。まさにテポドンのごとく、うまい具合に切り離せば最高に使える策なのだがテポドンはそうはいかない。ってか、現実で失敗してますからね。でも独裁者はこの方法が最善だと思っちゃうわけ。でも、実際に考えてみたら馬ショクが諸葛孔明の助言を無視して丘の上に布陣したようなもの。愚作だったわけです。
自転車を車に積み込む。いつものボクの自転車じゃ入れるのに苦労するってことで、カゴのついてないマウンテンバイクを入れることに。まぁ、渓流釣りだしマウンテンバイクぴったりじゃん!ハンバーガーとポテトくらいのナイスカップル。んで、マウンテンバイク積み込んで出発!道中、釣具屋さんで釣りえさのミミズを購入。自販機で買ったんだけど、古いタイプで入れたお金が表示されないという、ニンテンドーDSも真っ青な記憶ゲーム付き。50円を10円玉5枚で入れ終わったあと、こんなに不安になれるものかと思った。さらに、ちゃんとお金入れてもボタンの部分が光らないしね。正直、このくらいの機能ならボクが今学校で習ってること駆使すればできちゃうこと。ってことは、この自販機いつできたんだろ?戦後すぐ?東条英機いたくらいには既にできてそうな自販機だった。
渓流ポイントに到着。ボク切り離される。マウンテンバイクで走りながら釣り場を探すために、どんどん上流に上る。1時間も登り続けた。このマウンテンバイク、すごく走りにくい。というのも、買ったのが小学校のときですからね。そりゃ死ぬって!確実に死ぬって!もう汗だく。
なんだかんだで、中学校のときに友達と釣りした場所を思い出したのでそこに行くことにした。しかし、そこの記憶というのが”ものすごく長い下り坂を下りきったら左”というアバウトすぎる記憶。着いちゃう奇跡。やっぱり、ボクは方向感覚ってのがあると自負。たぶん、久しく道に迷ったことがないと思う。やべぇ〜なぁ、こんなところにモテ要素が転がっているとは!とハイテンションになるのは後でいいんです。長い下り坂を下ってしまったんですから!帰り死ぬ、絶対に死ぬ。
懐かしい場所で釣り。見える魚は釣れないというけど、あっさり一匹ゲット!その後2時間粘ったけど釣れず。あっさり帰宅することに。
帰りは驚異的な坂。しかし、古くてもマウンテンバイク。腐っても鯛ならぬ、腐ってもマウンテンバイク。変則を有効に使って、スローながらも確実に登り続ける。途中「マーイイカー その心が 事故の元」という標語を見る。その標語自体がふざけているので、人のことは言えないと思った。しかも”マーイイカー”がいかにも「面白いでしょ?この発想?」みたいに赤字で書かれているのにも違和感。イラっとしつつ坂を上り続ける。
なんとか頂上。今度は普通に山を越えます。ボクの家に行くには山を越えればすぐなんです。でも、山を越える道もトンネルもないから車だと遠く感じるだけなのです。普通の山を自転車押して登る。登る。途中、熊避けの鐘があったので連打で鳴らす。がんばって帰宅と。
よくわからないけど、十代最後にするべきことじゃないんだって!こんなこと!普通なら、もっと壮大なことしとくべきなんだって!最後に鳴らした熊避けの鐘が自分への祝いの鐘なんですか?なんか、家に黙っているより切ない日だった。