今日のこと

いつものようにバスの中では録音していたラジオを聴くので笑いをこらえるのが大変なんです。バスで異常なくらいに下を向いている男がいたらボクですよぉ。んで、バスから電車に乗り継ぎ。電車は座席に座ると目の前にも人が座ることになるから、余計に笑うことが出来ない状態。ツライよぉー、と毎日嘆きつつも朝から腹の底からクスクス笑える幸せを感じる。
そんな幸せの最中、もっと幸せなことが起きた。いつものように、ボクは女子高生の横に「座りたい!」と思いつつも「どうせキモイって思われるのがオチだし」というわけで、おばちゃんの横に座るのです。現在の状況は右におばちゃん、左が空席です。左が空席?もう、みなさんおわかりでしょうね。なんと、ボクの左に生足ピチピチの女子高生が座ったのですよ!えぇ、モテないスキルを所持しているボクの横に女子高生ですよ。奇跡!まさに奇跡!
しかし、そんな奇跡を幸せに変換できない事件がおきた。匂いが判別できないのよ。柑橘系のいいにおいがするんだけど、これを女子高生のものだと断定してスーハーしていいものかと。だって右隣がおばちゃんじゃん。そっちの匂いだとしたら、付き合ってると思ってた女性に「友達同士さ……」と言われたときと同等のガッカリ感があるわけですよ。だから、五感をフルに使った女子高生の堪能ができないんですよ!
そんな葛藤の中、聴いているラジオは波田さんのラジオだった。採用されてもなんか微妙な反応だったから、もっと精進しなきゃなぁー、と思ったそのとき!衝撃の事実がラジオから流れてきた。波田さんがファーストキスの話をしていたわけですよ。んで、その内容というのがね。海辺で彼女と30分間、肩が触れるくらいの距離で隣同士で話をしていたら彼女の方から目を閉じて……キッス!というものだった。はい、今のボクの状況はどうですか?女子高生と隣同士で肩が触れ合ってるのですよ!波田さんと同じ状況なんですよ!ヤバイじゃん、痴女られちゃうじゃん!波田さんの話だと、ボクが彼女の方を見ると彼女は目をつぶってて……つぶってねぇー!っていうか、真横の他人を直視できるわけないし!そして決定的なのが、女子高生が座ってから5分も経ってないし!30分でファーストキスを築きあげた波田さんとは違い、ボクは赤の他人と5分で築き上げなきゃないんだよ?無理じゃん。普通でもキスしたことない男に無理じゃん。というわけで、もの凄く興奮しつつ、ボクは女子高生を電車に残して下車しました。
あの場面でヤリチンさんたちは生足を撫でるくらいはするんですか?